【 犬の口の仕組みと、感情表現。 】
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作成者:目黒支部 萩原 尚子
◆口の仕組み1/歯の目的
ワニなどの爬虫類には鋭い歯がありますが、基本的に獲物は丸飲みしてしまいますので、噛み砕く事は無く、歯はすべて同じ形をしています。
では犬の歯はどうなっているのでしょう?
食肉類の犬の歯は、獲物を殺す為の牙(犬歯)や、肉を噛み切る為の裂肉歯など、それぞれの歯にちゃんとした役目がようです。
◆口の仕組み2/便利な口の機能
犬の唇にもちゃんと意味があります。 哺乳類である犬は、母親のお乳をちゃんと飲めるように、唇が吸盤のようになっていて、お母さんのおっぱいにぴったり吸い付くようになっています。
また、唇の内側にある黒いヒダ。これは歯ブラシの役目を果たしています。 口を開けたり閉じたりすると、このヒダで歯の表面がこすれ、歯についた“食べかす”などを取り除く仕組みがあるのです。
野生で生きていくためには、動物の生の肉・内臓・骨まで統べて食するための強い“歯”が必要です。 大事なエネルギーを摂取するための“歯”がダメになってしまうということは、生きて行けなくなることと同じ。 ですから歯を守るこんな機能が備わっているのです。
◆口の仕組み3/口でわかる犬の感情
犬の唇をよく見てみてみると唇が黒いですね。これに対して歯は白です。 この黒白のコントラストは犬が威嚇の際に相手に「怒ってるんだぞ」と言うのをよく見せる為です。 怒っているのが相手にわかれば、無駄に噛み付きあって喧嘩する事無く済みますね。 こんなふうに犬の口もちゃんと感情を表現しており、しっかりコミュニケーションをとっています。 では他にはどんな表現があるのでしょうか?
口元を引き上げ、牙を見せ、唇の黒色が歯の白さをはっきりと見る。 笑っているような口元。口元がゆるみ、興奮するので舌が出る。 相手の口元をなめて、甘えた感じ。 これは飼い主の口元をなめる行為につながっています。
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