【 イライラ行動はなぜ起こる? 】
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作成者:事務局 能登谷 園美
◆主なイライラ行動
◎吠える ◎走り回る ◎物をかじって壊す
吠える 走り回る 物をかじって壊す
すべての原因は、飼い主が犬に対して取る態度によるものなのです。
以下のチェック項目に思い当たる!!方は、飼い主としての態度を見直さなければなりません。
犬は、意味なく問題行動を起こす動物ではありません。
イライラした気持ちを、吠えたり、物を壊したりする行動によって、発散させようとしているのだけなのです。
飼い主である人間がちゃんと犬の性質を把握しないと、いつまでたっても犬はストレスだらけで、イライラ行動は治まりませんよ。
 ◎自宅に戻ると犬が大喜びで迎えてくれるので、うれしくなって一緒に騒いでしまう
   └→ 改善しましょう(1)

 ◎ご飯の時間になると、催促のワンワンが始まるので、ついつい与えてしまう
   └→ 改善しましょう(2)

 ◎散歩の時間はいつも同じ時間に行う
   └→ 改善しましょう(3)

 ◎遊ぼうの催促に乗ってしまう
   └→ 改善しましょう(4)
〈改善しましょう(1)〉
一人でお留守番ができた犬に対して、このような行動を取ってしまうのは、当たり前。
でも、犬が大喜びをしたことに対して、飼い主が同じように犬に対して喜びを表現すると、犬の嬉しい気持ちはさらにエスカレートしてしまいます。
より帰宅を待ち遠しく思う気持ちが生まれると共に、飼い主がいないことに対して、さらに強いストレスを感じるようになるのです。
◎ポイント
帰宅した時は、興奮状態が治まるまで無視をしましょう!!
なかなか興奮が治まらない子には、飼い主の匂いが付いた物を与えるなどして、飼い主から気持ちをそらさせ、時間が経って落ち着いた状態になってから相手をするようにしましょう。
〈改善しましょう(2)〉
ご飯を与えるタイミングは、飼い主が主導権を握らなければなりません。
犬が空腹になると『ワンワン』の催促が始まります。それに対して“うるさい”からとか “近所迷惑”だからとかで、ついついご飯を与えてしまう方が多いのではないでしょうか?
これは、犬の要求に対して、主人である飼い主が従ってしまっている状態を表します。
このように、犬が『ワンワン』と要求をすれば通る物だと考えるようになってしまうと、要求度はさらに激しくなるばかりです。
『ワンワン』に対してご飯を与えるけど、ちゃんと“おすわり”や“まて”をするから、主従関係は大丈夫だと考える方も、注意です。
“おすわり”や“まて”などのコマンドが得意な子は、それを“従う行動”だと判断しないのです。
犬はもともと群れを成して生きる動物です。
リーダーがいなければ、自分がリーダーだと勘違いをして大暴れをしたり、不安を覚えストレスを抱えてしまったりするのです。
◎ポイント
犬がご飯を要求してきた時は無視をし、飼い主が決めた時間にご飯を与えるようにしましょう。
〈改善しましょう(3)〉
毎日同じ時間に散歩をしていると、犬はその時間がだいたいわかるようになります。
“そろそろ散歩の時間かな〜”という時に『ワンワン』という催促をし始めるのです。
その結果、飼い主が決めた散歩の時間でも、『ワンワン』に従ったことと同じです。
ご飯を与えるのと同じで、どちらが偉いのかわからなくなり、イライラ行動へとつながってしまうのです。
◎ポイント
パターンや時間を覚えさせないように、こちらのペースで散歩を行いましょう。
散歩の頻度を上げて、散歩の催促をさせないようにしたりすることも方法の一つです。
しかし、散歩の量には十分配慮をしましょう。
運動不足は、ストレスの原因となりますからね。
〈改善しましょう(4)〉
自分の愛犬は、確かにかわいい!!ですね。
ついつい甘やかしてしまうのは誰だって同じです。
テレビを見ていたら、前足で“トントン”されてしまっては、遊ばないわけにはいきませんよね。
でも、自分がやっていたことを“わざわざやめて”犬の催促に乗ってしまうと、要求が助長されてしまう原因になってしまうのです。
◎ポイント
犬が要求する行動は、“遊びたいんですけど”というサインとして捉え、少し時間を置いてから、遊んであげるようにしましょう。
犬も気分が乗らない時は、遊んでくれませんからね。
以上4つの原因から犬の“イライラ”行動をやめさせる方法をご説明しましたが、全てにおいて共通しているのは、飼い主が犬に“我慢”をさせることを覚えさせることです。
犬は人間の子供3才〜5才の知能を持っていると言われます。
人間の子供を育てるように、犬も育てる必要があるのですね。
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