【猫に必要な栄養素】
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作成者:JHPA事務局
本来狩りをして動物の肉を摂取していた動物ですから、人間とは全く違った栄養バランスとなります。総合栄養食のキャットフードの場合、栄養バランスを調整していますが、手作り食を与える場合は、栄養の偏りに十分注意が必要で、特に良質なタンパク質を与えることが重要です。また、猫は偏食の場合が多いので栄養バランスが崩れないように注意が必要です。人間の食べ物をむやみに与えず、子猫の時期からバランスの良い正しい食生活を心掛けましょう。

●タンパク質
猫の身体に欠かす事のできない栄養素です。猫は人間の5〜6倍のタンパク質の摂取が必要と言われ、たんぱく質に含まれるタウリンと言う栄養素が心臓や視力を維持するために不可欠です。

●脂肪
脂肪はエネルギーの素となります。猫はこのエネルギーの素となるリソール酸やアラキドン酸を体内で作ることができないため、食事で補完してあげる必要があります。脂肪は毛並みを保つ作用や貧血を防いだりしてくれます。

●炭水化物
炭水化物は繊維質と糖質で構成され、人間には必要な栄養素の一つですが、猫の主栄養素は脂肪とたんぱく質なので、必ず必要と言う訳ではありません。猫は本来肉食動物なので、糖質を消化するのが苦手です。そのため、動物性食品だけだと栄養バランスが偏るので、適量の炭水化物を摂取する必要があります。

●ビタミン
猫はビタミンCを体内で合成することができますが、ビタミンA、B1、B2、B6、D等は合成できないため、食事で補完してあげる必要があります。与えすぎに注意する必要があります。

●ミネラル
骨の形成に必要な栄養素でカリウムとリンが必要となります。与えすぎると尿中にミネラルが増えすぎると結石が出来やすく、尿路疾患等の病気を発症する場合があるので、他の栄養素とのバランスを取っていく必要があります。

●食物繊維
脂肪の吸収を抑制し、コレステロールの排出を促す働きがあるため、ダイエット用のフードにはこの成分が含まれていることが多いです。ただし、猫は食物繊維を消化することができませんので与え過ぎは禁物です。

●水分
本来猫は食べ物から水分を摂取し、あまり直接水を飲まない傾向にあります。手作り食など水分が豊富な食事の場合はあまり水を飲まなくても大丈夫ですが、ドライフード主体の場合、こまめに水を飲ませることも大切です。

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